滋賀県には、今も近江聖人として語り継がれる中江藤樹という方がおられました。藤樹には発達障害児にまつわるこんな逸話があります。
「藤樹の数多い門人の中に、武士の息子で、了左という発達障害の若者がいた。語句を何度繰り返して教えても、時間がたつとすっかり忘れてしまう、という状態だったので、藤樹は忍耐と努力工夫を積み重ねた指導に没頭されたといいます。愛情溢れる了左青年への指導の甲斐あり、その後、了左青年は、故郷である四国の大洲に帰って医者となり、立派に家族を養い、地域の人々のお役に立つことができたといいます。」
藤樹の教育へのこの姿勢は、指導する立場で、障害児に限らず、子どもと接するとき親が心に留めておかないといけない姿勢だと思います。
『ひらめき集中塾』では、子どもという可能性を秘めた木を育てるために、4つの土台となる肥料が必要だと考えます。一つはリラックスできる高周波の自然音空間の中での過ごす(胎児が羊水に浮かんでいるようなイメージで、聴覚からの学習指導のベース)、2つめが、体をダイナミックに使った運動刺激(ここでいうダイナミックとは、一般的な意味ではなく、原始反射リズムと生体リズムの整合に向けた一種の負荷運動のこと。滞った流れをスムーズにするための刺激)、3つめが脳に必要な栄養素の補給(ホルモンや神経伝達物質の受容体、すなわちレセプター栄養素を充足させることで、細胞間のコミュニケーションが高まり、からだの本来のリズムが整っていく)、そして4つめ親の愛情を降り注ぐ(スキンシップのつもりで、足裏などのからだの反射区をマーッサージをしてあげる)という肥料です。
この4つはいわば、「からだのコミュニケーション」であり、「こころのコミュニケーション」の土壌になります。
そして、コミュニケーションがなかなかスムーズにいかないお子様にとって、「からだのコミュニケーション」の流れをスムーズにすることが土台となります。この4つの肥料の土台の上に、豊かに降り注ぐ太陽の光のような役割を担う、脳のメカニズムに沿った教材「高速リスニング、フラッシュカードソフト」を用いて、「意味のあることば」を脳に入れていきながら「子どもという木」を育んでいきます。じつは「からだのコミュニケーション(=リズム)」を整えることこそが、発達障害のお子様を伸ばす一番の近道なのです。
「生体リズムの障害」が「行動リズムの障害」につながっています。
聴覚からの刺激と、視覚からの刺激に合わせて、同時並行的に「悪いリズムを弱める」ために適切な負荷をかけるという環境作り、すなわち家庭での保護者の方々の指導も重要な役割を担っています。からだのリズムを整えるために、言葉という栄養を吸収しやすくするように作られた(脳の特性に合わせた)高速ソフト教材は力強い見方です。
家庭との共働作業で、効率よく最適な学習(視覚・聴覚を中心とした高速学習)に取り組んでいくことで、お子さんのトータルな成長をめざしています。『ひらめき集中塾』は、このような思いを持った発達教室です。
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