生体リズムに働きかける主なセラピーのポイント

特別支援学校に通う今年中2の息子にもさまざまな発達にいいと思われる療育法を体験させてみました。よいと思うものもたくさんあり、経済事情の範囲内でのより効果的な療育法を探してきました。しかし、結論から言うと、民間療法だけを単独で行っても、自閉症児や多動児の改善は期待できないといわねばなりません。しかし、ここであえて紹介するのは、さまざまな療法について情報がほしいというお声があるからです。そして、生体リズムへの働きかけというアプローチは、発達障害児を行動リズムの障害という見方をしたとき、とても重要な視点だと思うからです。

現時点でのよりよい方法は、すべて教室ではお教えしており、ここではすでにいろいろな取り組みを実践されている方や、これから取り組もうとされている方に、補足の意味で各種療育法のポイントをお教えいたします。

発達障害児の発達療法のポイントは、「からだの中のコミュニケーションを整える(スムーズにする)」目的で行なうという点です。なぜなら、発達障害とは、行動リズムの障害という見方が妥当であり、その根底には生体リズムの乱れがあることは間違いないからです。運動療法や音楽療法、その他民間療法もすべて、からだの中に存在する生体リズムのどれかに焦点が合ったとき効力を発揮するのです。

発達障害児の生体リズムの歪みは、容易には矯正できないのが実際のところだと思います。個人差ももちろんありますが、何よりも「原始反射」という脳幹のリズムにコントロールされた強固なパターン行動が見られるからです。あるお子様にとってよい結果がでたセラピーも、他のお子様では思ったほどの効果がなかった、ということも「原始反射の残存」のレベルで違ってきます。
それくらいからだの中の生体リズムの回復は、発達障害児にとって容易ではないのです。人間は、生体リズムの集合体といわれます。24時間のサーカディアンリズムから、呼吸のリズムや脈拍のリズム、さらには酵素やタンパク質の生成のリズムもそれに当たります。そして、細胞膜表面で行われている情報交換のリズムは、人間にとっては根幹にあたる生命リズムといえるでしょう。このように多種多層のリズムで人間のからだは営まれているのです。

私の経験上、発達障害児の場合、相対的に見て運動療法や物理的電気刺激(電気治療器の類:低周波、静電気、磁気治療器など、血流アップをデモンストレーションで見せたりする比較的高額な製品)よりももっと細やかで微細なレベルの生体リズムに働きかけたほうがよいという印象をもっています。

数百の生体リズムが存在して成り立っている人間のからだ

当たり前のことで、つい忘れがちですが、生体リズムのベースにあるサーカディアンリズムの元となる太陽の光を浴びることは、何よりも大前提になってきます。生物の生命エネルギーのもとは、なんといっても太陽光線から養われているからです。
そして、太陽の光には、サーカディアンリズム以外の各種生体リズムに有効な波長の光線(電磁波)が数多く含まれています。日本では、大正・昭和にかけて、炭素棒から太陽光線のさまざまな波長に近い光を発生させて患部やリンパ節に照射する光線療法という民間療法が行なわれていました。現在も継承されていますが、機械自体は比較的高価なものです。それとお子様がじっとしていない場合は、なかなか難しいかもしれません。)それよりも、すこし早起きの習慣をつけて朝日をしっかり浴びさせる方がよほど経済的であると思います。

物質は固有の生体リズムをもって振動しています。

からだの中も、生体リズムの集合体として、ハーモニーを奏でているのです。『ひらめき集中塾』では、リズムすなわち音から刺激によるアプローチが生体リズムの矯正には、もっとも大切だという考えに基づいてご指導いたしております。

音楽療法はなぜからだや脳の発達を促すといわれるのか
ドーマン博士や井深大さんとも親交が深かった、有名なスズキメソード(鈴木慎一氏)では、バイオリン演奏を通じて、子どもの能力が飛躍的に引き出されることを立証されました。バイオリンだけでなく、リズムを奏でる楽器演奏は、生体リズムにもよい影響を与えることは間違いありません。ピアノ演奏がとても好きな発達障害児のお子様もときどきおられます。
そして、スズキメソード=バイオリンセラピーといわれるほど効果を上げるのには、れっきとした理由があるのです。
バイオリンの演奏は、弓を持つ手の動きも脳に刺激を与えます。単に耳から鼓膜を通じて心地よい波長の音もとても心地よく響いてきます。その結果として情操を育む効果も絶大です。しかし、バイオリンは単に指や腕を小刻みに動かしたり、音色を聴く効果だけではありません。
それは、からだ全体に響く「音波」+「振動波」という音の二重性というが最も重要なことなのです。つまり、子どもたちがバイオリンを演奏する際には、あごや頬の部分にバイオリンの本体がじかに接して固定しなければなりません。そのとき音色はからだに心地よく振動波として響いてくるのです。

これは、骨導音という性質の音で、鼓膜でなく骨を伝って音を聴いている状態です。
バイオリン演奏は、単に自分の演奏や全体での演奏によって、耳の鼓膜を伝って聴く音だけでなく、骨を伝って聴いているという点こそ、生体リズムに深く関係しているのです。

余談ですが、ベートーベンは「耳が聞こえない天才音楽家」として有名ですが、一説によると、ベートーベンは骨導音では、十分音楽を聴くことができ、それゆえ作曲活動も可能であったといわれています。偉大な名曲を生み出す背景になったのが、からだで音を聴くことで生命リズムを響かせた結果なのかもしれません。また、「三重苦の奇跡の人」ヘレンケラーは、指先で音を聴くことができたといわれます。音のない世界で、研ぎ澄まされた感覚は皮膚感覚の中に聴覚を感じ取るくらい細やかな感覚(共感覚)の持ち主であったようです。
このように、生体リズムへの共振という視点から、からだのコミュニケーションを整える療法は、他にもまだあります。

パイオニアの創業者松本望さんと糸川英夫博士が共同で開発した「体感音響セラピー」です。鼓膜を伝う気導音と骨から伝わる骨導音という「音の二重性」を療法として活用する療法です。
現在も、音楽に造詣が深い日野原重明氏のおられる聖路加国際病院で使われ大きな成果を上げておられます。そこでは、重低音をベースにした骨導音を背骨を中心に響かせ、体温変化が起こったり精神的な安定・リラックス効果が、患者さんにいい影響を与えているようです。
その他、音楽療法として有名なトマティスメソッドも、子どもには体験させたことがあります。モーツァルト療法としてもその名が知られたセラピーで、発達障害児にも効果を上げています。一般には「モーツァルト療法」はモーツァルトの曲それ自体の旋律が有効に作用し「名曲をシャワー浴びるように聴いている」ただそれだけのように思う方もおられますが、実際は、ここでもからだで音楽を聴くこと、すなわち生体リズムに共振させる骨導音に比重が置かれた療法です。「体感音響セラピー」とは違い、頭のてっぺんから高周波の微弱な骨導音を響かせ、音楽をからだで聴くというものです。

トマティスメソッドでは、耳は脳のダイナモのような働きがあり、高周波が脳のエネルギーであるという位置づけをされています。
高周波については、他にもオルゴール療法やイルカ療法など、その点を最重要視しています。ただ、からだ全体の生体リズムのすべてが高周波音に限定されるとは考えにくいと思います。なぜなら高周波だけでなくさまざまな周波数の集合体が人間のからだであるからです。

先の日野原重明氏が推奨される「体感音響セラピー」の場合は、逆に重低音を背骨に響かせるという点に癒し効果を発見しておられます。実際、からだの脊髄の場所ごとに、「響く周波数が異なる」といわれています。(上に行くほど高周波音で、下に行くほど低周波音)脳は上部なので高周波音がいいようにも思いますが、モスキート音など必ずしも心地よさを伴わない(むしろ不快)音声もあるという事実からも、高周波音、低周波音にこだわらずに、からだ全体を響かせることがより重要だと私は思います。

そして、つぎにからだのコミュニケーションを矯正する目的に適う「生体リズムへの刺激・共振」という観点からのセラピーを考えると、これはもっと幅広い療法の有効性が開かれてきます。
ただ、これらの音楽療法の難点は、一定時間、じーっと座ったり、寝ていることが困難な発達障害児には、不向きであることは否定できません。
ホメオパシー療法

レメディというさまざまな鉱物、植物、動物、病原体などすり潰し、希釈・振盪して作られたものです。希釈は天文学的な倍数にまで薄めます。薄める際、とくに振盪数がポイントです。天文学的回数を振盪(振り、叩いて振動を与える)といわれます。
そして、物質的には何も存在せず0の状態(ただの水になっている)だが、何らかの生体リズムの振動に近いリズムを記憶した水となっているという理論です。実際は、その水を染み込ませた砂糖玉を舐め舌下吸収させるだけなので、水銀のレメディなどと聞いても、実感がわかないのが正直なところだと思います。
ただ、水には振動(=情報)を記憶する性質はありますので、発達障害児の中には有効に作用する方もおられるようです。注意すべきは、あまりにも微弱なリズム(振動)は、他の電磁波や他の高周波などの刺激に当たると変化する可能性もあるようですので保管に神経を使います。また、科学的な根拠に乏しいという理由から、多くの非難を受ける療法でもあるので、結果が出る人とそうでない人の意見の隔たりが目立ちます。

ホルミシス療法

ホルモンのリズムに似た作用をもつ微弱な放射線を放つ鉱石を使った療法です。

サンドバスや、岩盤浴、陶板浴など、温熱効果、発汗作用により毒素排泄というイメージがあります。鉱石のリズムの中には、もっと微弱な振動を放射するものがあり、それが生体リズムに共振し矯正を促す作用があるといわれています。

からだの中には、多種多層な生体リズムが存在しており、ある種の振動刺激が、からだのコミュニケーションの滞った部分に働きかけ、共振作用を伴いながらスムーズにしていくことは、理論上じゅうぶんあり得ることだと思います。ただ、ここにも、個人差という問題は避けて通れないので、どのセラピーが、お子様の生体リズムによい影響を及ぼすか、ということろまではわかっていません。

経済的にも、時間的にも制約がなければ、やってみる価値のあるセラピーはたくさんあります。しかし、ほとんどのご家庭では不可能だと思います。そのあたりも十分考慮したうえで、「ひらめき集中塾」では、より手軽に、家庭で行なえる「生体リズムに働きかける」指導法をアドバイスいたしております。

ソニーの井深大氏が長年の幼児教育の研究でたどりつかれ、晩年に推奨されたといわれる手軽な療法で、ボードトレーニングという方法があります。こころ(知能面)のコミュニケーションを高める高速リスニング、フラッシュソフトという教室での発達指導との連動していくためにも「ひらめき集中塾」では、このボードトレーニングを推奨しています。

その他、東洋医学でいうツボへの刺激もたいへん効果的です。塾に来られた保護者の方々には、からだのコミュニケーションをスムーズにすることは、日々の継続が欠かせないので、習慣づけをお願いしています。
余談ですが、イチロー選手のお父さんが、毎日イチローが子どものころマッサージをしてくれていたそうです。(NHKのイチローの特集番組での発言)そして、いまも、足裏マッサージを欠かさず習慣づけているそうです。
また、100歳を越えてもたいへん元気に画家活動をされ個展を開いたりされているおばあさんの話をある方から聞きました。そのおばあさんも「健康維持と頭脳明晰の秘訣を問われた際、足裏を毎日欠かさず500回叩いているのだそうです。
実際、足の裏にはからだ全体の臓器、脳、肢体の反射区が集中しており、東洋医学でいうツボのようなところです。とくに第一指(親指)のところに、脳の各部位の反射区が集中しています。親指を揉んだり、握ってみたり、軽く叩いたりする刺激は脳に届いていきます。その際、「気持ちを込める」というところがポイントになるようです。

井深さんもそうですが、身近で手軽に継続可能な、振動刺激として足裏のツボへのマッサージは、非常に効果的だと感じます。からだのコミュニケーションを整えるための習慣づけを土台として、こころ(知能面)のコミュニケーションを発達へと向かわせる高速リスニング、フラッシュソフト、さらには耳を開かせる24時間デザインBGMソフトをより有効に活用することが可能になっていきます。

このように、生体リズムを整える目的でさまざまな療法があるのですが、問題は、「これらの療法を多動児や自閉症児が、我慢して受けることが可能なのかという点です。そして、効果が必ず見込める保証はどこにもありません。ただ、発達障害児の改善を妨げるいちばんの原因が、行動リズムの障害であり、その根底には生体リズムの乱れがあることがわかったからです。

さらに言うと、この生体リズムの崩れを改善するには、「原始反射」という脳幹のリズムにコントロールされたパターン行動を弱めることが、まず先に必要になると思います。自閉症児や多動児の「原始反射の残存」は、特定刺激に反応し、自分の思いとは別の力が脳幹から発動し、日々強化される(パターン化される)性質があるからです。よって、「生体リズムの回復」は、『原始的な反射行動の強制』があって、はじめて有効だといえるでしょう。


生体リズムに働きかける

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